行政書士試験について

行政書士試験の独学勉強におすすめの六法は?⇒【結論】いらないです!

この記事を書いた人

長島 雄太

NAGASHIMA行政書士事務所

行政書士兼ウェブマーケター。ナガシマガジン運営者。サラリーマンとして働きながらウェブマーケティング会社を起業し独立。更にその後、仕事をしながら5カ月の勉強期間で行政書士試験に一発合格し、行政書士事務所を開業。

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行政書士試験の勉強を始める前や始めたての頃は、「どんな六法を選べばいいの?」「行政書士試験におすすめの六法は?」と疑問に思います。

 

私自身も行政書士試験の勉強を始めてから少し時間が経過したころに、大型書店などに足を運んで行政書士試験の勉強に使えそうな六法をいろいろ探しました。

 

でも、結論からいうと行政書士試験の勉強に六法はいりません。

 

因みに、実際に私は行政書士試験の勉強の最後まで六法を購入することなく試験に挑みましたが六法なしで合格出来ました。

 

以下では、なぜ行政書士試験に六法がいらないのかについて詳しく解説していきます。

行政書士試験に六法がいらない理由

 

行政書士試験の勉強において六法がいらない理由は以下の3つです。

 

  1. 六法には行政法が掲載されていない
  2. 大切な条文はテキストに掲載されている
  3. ネットやアプリで六法が見られる

 

これらの理由から行政書士試験に六法はいらないと思うわけですが、それぞれについて詳しく解説していきます。

六法には行政法の全てに対応しているわではない

そもそも六法全書というのはすべての法律が掲載されているわけではなく、憲法・民法・刑法・商法(会社法)・民事訴訟法・刑事訴訟法だけが掲載されています。

 

つまり、行政書士試験において最も重要な科目である行政法に関しては掲載されていないのです。

 

因みに、行政法という名前の法律はなく、行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法・国家賠償法・地方自治法などの行政に関わる法律をまとめて行政法と呼んでいます。

 

そして、厳密にいうと、六法に関連する法律として行政不服審査法などの行政法に含まれる法律も一部掲載されています。

 

ただ、行政書士試験の対策として必要なすべての法律が掲載されているわけではないので、行政書士試験の勉強には不要だというわけです。

 

大切な条文はテキストに掲載されている

行政書士試験の勉強をする場合、憲法や民法、行政法、商法などの全ての法令を覚えなければいけないのかというとそういうわけではありません。

 

というか、すべての法律を覚えることの方が勉強をする上では非効率で、むしろ重要な条文だけを覚えれば十分に試験に対応できるのです。

 

そして、そういった試験などで頻繁に出題されるような重要な条文というのは、行政書士試験の勉強に使っているテキストに掲載されているのです。

 

だから、テキストに重要な条文だけを抜粋してくれているので、わざわざ六法を購入する必要はないというわけなのです。

ネットやアプリで六法が見られる

私が行政書士試験に六法はいらないという最大の理由はネットやアプリで法律を確認できるからです。

 

六法って何ページぐらいあると思いますか?

 

実は、六法全書は7000ページ近くあるんで、重さで言うと4キロぐらいあります。

 

これを勉強する時に持ち歩いて勉強できないですよね?

 

毎回持ち歩いていたら勉強というより筋トレになるので、行政書士になる前に筋肉ムキムキになってしまいます。

 

そんな大変な思いして六法を使うぐらいなら、調べたい法律が出てきた時にネットやアプリで調べた方が絶対に効率的です。

 

しかも、六法全書って購入すると1万円以上するのですが、アプリだと普通に無料で手に入れられますからね。

行政書士試験対策用のコンパクトな六法もいらない!

 

六法全書は大きいし、重いし、値段も高いし、行政法もしっかりと載っていないしで購入しない方がいいと理解してもらえたよ思います。

 

ただ、書店に行くと行政書士試験の対策用の六法として、小さくて、軽くて、値段も安くて、行政法も掲載されているコンパクトな六法が販売されています。

 

では、この行政書士試験対策用に作られたコンパクトな六法であれば使った方がいいのかというと、行政書士試験対策用に作られたコンパクトな六法もやはりいらないです。

 

なぜなら、行政書士試験対策用に作られたコンパクトな六法はすべてにおいて中途半端だからです。

 

行政書士試験対策用に作られたコンパクトな六法というのは、行政書士試験の出題科目である憲法・民法・行政法・商法が掲載されているのですが、それらの法律が全て掲載されているわけではなく重要な条文だけが掲載されています。

 

つまり、行政書士試験の勉強で使用するテキストよりはたくさん条文が掲載されていますが、細かい条文に関しては掲載されていないのです。

 

そして、重要条文であればテキストに掲載されている可能性があるのでテキストを見れば分かりますし、テキストを見ても分からないような細かい条文に関しては行政書士試験対策用コンパクト六法にも掲載されていない可能性が高いのです。

 

更に、行政書士試験対策用コンパクト六法というのは、条文だけではなく重要な判例なども併せて掲載していたりするのですが、掲載されている判例の数も判例集と比較すると少ないです。

 

なので、判例集として使用できるかというと、行政書士試験対策用コンパクト六法では判例集としては役不足なのです。

 

要するに、行政書士試験対策用コンパクト六法というのは、法律を調べる六法としても、判例を調べる判例集としても中途半端でかなり使いにくいと言えるのです。

行政書士試験で六法を買わずに勉強する方法

 

ここまででも解説してきたように、一般的に市販されている六法全書はもとより、行政書士試験対策用コンパクト六法も購入する必要はありません。

 

行政書士試験の勉強をしているとわかるのですが、重要な条文はテキストに掲載されているので基本的には条文を確認したいと思うことはそこまで頻繁にはありません。

 

ただ、試験勉強を続けていく中で、たまに法律の条文を確認したいということが出てきます。

 

その際には、「e-Gov法令検索」か「スマホアプリ六法」を使用するかを使用することをおすすめします。

 

  • e-Gov法令検索・・・総務省が電子政府政策の一環としてウェブサイト上で提供している日本の法令の検索システム
  • 六法アプリ・・・日本政府の法令管理システムから法令をダウンロードして8000以上の法令を閲覧することが可能

 

まず、e-Gov法令検索に関しては六法とは違ってすべての法律に対応しているので掲載されていない法律はありません。

 

だから、気になる条文を見たいという場合にはe-Gov法令検索で検索することで間違いなくその条文を見つけられます。

 

ただ、e-Gov法令検索の場合だと、気になる条文にマーカーを引いて目立たせたり、メモをしたり出来ません。

 

その点をカバー出来るのがアプリ六法です。

 

アプリ六法は無料ダウンロードできるにもかかわらず、マーカーを引く、メモを書く、文言の意味を調べる、テキストのコピーなど、の便利機能までついています。

 

なので、条文を確認するだけではなく、ラインを引いたり、メモをしたいという場合には六法アプリの利用がおすすめです。

 

まとめ:行政書士試験の勉強に六法はいらないので購入はおすすめしません!

 

法律の勉強をするとなると、事前に六法などを購入した方は良いような気がすると思います。

 

実際に私もそう思っていたので。

 

ただ、昔とは違って最近ではネットで無料で法律などを調べられる上、書籍の六法よりも条文を見つけやすいので時間効率も良いです。

 

なので、これから行政書士試験の勉強をしようと思っている人や、既に行政書士試験の勉強をしていて六法の購入を考えている人などは六法を買わずに、六法アプリをダウンロードするか、e-Gov法令検索をブックマークしておくことをおすすめします。

 

また、テキストなどには掲載されていない細かい条文で、何度も出てくるものはノートなどにまとめる等すれば十分対策は可能です。

 

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