行政書士試験について

【苦手克服】行政書士試験の文章理解で最低2問は正解するための対策

この記事を書いた人

長島 雄太

NAGASHIMA行政書士事務所

行政書士兼ウェブマーケター。ナガシマガジン運営者。サラリーマンとして働きながらウェブマーケティング会社を起業し独立。更にその後、仕事をしながら5カ月の勉強期間で行政書士試験に一発合格し、行政書士事務所を開業。

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自分に文章の理解能力がないから行政書士試験の文章理解が苦手だと思っていませんか?

 

行政書士試験では一般知識において、14問中6問以上正解しないと法令科目で高得点を取っていても不合格という足切り点が設けられています。

 

一般知識の出題科目は政治・経済・社会・IT情報通信・個人情報保護法・文章理解ですが、政治・経済・社会については出題範囲が広く、対策が難しいです。

 

一方で、IT情報通信・個人情報保護法と文章理解に関しては比較的対策がしやすく、一般知識科目の得点源としたいところです。

 

つまり、行政試験の足切りを突破するためには、IT情報通信・個人情報保護法と文章理解でなんとか7問中6問正解する必要があり、文章理解に関しては出来れば3問全て、最低でも2問は正解させる必要があるのです

 

3問中2〜3問正解するなんて難しいと感じるかもしれませんが決してそんな事はありません。

 

実は、文章理解というのは対策をしっかりする事で最低でも2問は正解出来るようになれるのです。

 

以下では、文章理解が苦手でも行政書士試験で最低2問は正解出来る対策について紹介していきます。

苦手な人は注意!文章理解は1問7~8分を目安に解くこと

 

行政書士試験の時間は3時間ですが、ハッキリいって試験問題は3時間あっても足りないぐらいのボリュームです。

 

ですが、それでも文章理解の問題に関しては1問7~8分使うぐらいの感覚で解いてください。

 

1問に7~8分使うと文章理解だけで30分もかかるので、残り57問を2時間半ぐらいで解かなければいけなくなってしまいます。

 

それなのに、なぜ1問に7~8分もかけるかというと、行政書士試験の文章理解の問題は時間をかければ正解できる程度の難易度の問題が出題されるからです。

 

つまり、1問1問しっかりと時間をかけて解くと、3問すべて正解することも意外に簡単なのです。

 

でも、文章理解が苦手な人に限って、5分ぐらいで文章を読んでパッと回答してしまうから間違うのです。

 

冒頭でも言っている通り、絶対に足切りをクリアする為には対策が可能なIT情報通信・個人情報保護・文章理解で7問中6問正解する必要があります。

 

となると、3問正解が可能な文章理解の問題は多少時間をかけても正解させる必要があるのです。

 

因みに、文章理解に30分程度の時間を割くためには、法令科目の知識をしっかりと身につけてスピディーに問題が解けるようになっておく必要があります。

苦手克服!行政書士試験の文章理解は数稽古とテクニックが重要

 

文章理解の問題で最低でも2以上正解する事ができるようになるための効果的な対策は以下の2つです。

 

  • 数稽古
  • テクニック

 

数稽古

文章理解が苦手という人の最大の原因は、文章を読む機会が少なく、文章を読むことに慣れていないという点です。

 

特に、行政書士試験の文章理解で出題されるような文章は少し小難しい文章が多いです。

 

だから、普段から文章をあまり読んでいない人は、どうしても内容がなかなか頭に入ってこないのです。

 

でも、文章理解の数をこなしているうちに、少しずつ難しい文章も理解できるようになってくるので、とにかく数稽古で文章に慣れていく必要があります。

テクニック

行政書士試験では書籍などの一部分を抜粋して、問題として出題題しています。

 

では、行政書士試験センターは文章問題を出題する際に適当に文章を切り取って出題しているのでしょうか?

 

さすがに、目を閉じた状態でパラパラめくって「ストップ」と言って開いたページを出題しているということはないと思います。

 

つまり、出題に適した文章だから出題しているわけです。

 

となると、出題に適した文章とはどんな文章でしょうか?

 

それは問題の答えを導き出すためのヒントが色々とちりばめられている文章です。

 

だって、問題を解くのにヒントがなければ誰も解けないわけですからね。

 

大切なことなのもう一度言います。行政書士試験の文章理解で出題される文章には必ずヒントが隠れているのです。

 

ということは、このヒントのなる部分を見つけるテクニックを身につける事ができれば、問題を解きやすいいうことなのです。

行政書士試験の文章理解は数稽古を過去問で!

 

行政書士試験の文章理解に慣れるためにはとにかく数稽古が必要です。

 

では、文章理解の練習としてどういった問題を解いていけばいいのかというと行政書士試験の過去問を利用することをおすすめします。

 

理由としては、やはり行政書士試験の出題傾向が最も反映されている問題だからです。

 

もちろん、公務員用の文章理解の問題を使用しても構わないのですが、それは行政書士試験の過去問を解き終わった後に他の解く問題がなくなってからでも良いと思います。

 

そして、文章理解の問題に慣れていくためにも、毎日3問ずつ継続して解いていってください。

 

この時に時間を測ることを忘れないでください。

 

又、練習の時は時間を6~7分程度の短めに設定して解く練習をしておくと、本番でもゆとりをもって解けるようになります。

 

行政書士試験の文章理解の問題は時間に余裕があれば解けるレベルの問題なので、制限時間があるのとないのとでは問題の難易度が大きく変わるからです。

 

そして、毎日3問中2問は正解することを目標にしてください。

行政書士試験の文章理解のテクニック

 

行政書士試験の文章理解の問題では「要旨把握」「並べ替え」「空欄補充」の3つのタイプの問題が出題される傾向にあります。

 

なので、以下ではそれぞれのタイプの問題に合わせたテクニックを紹介していきます。

 

要旨把握の文章理解問題を解くテクニック

要旨把握の問題というのは、5つの選択肢の内から文章の趣旨あった選択肢(もしくは、趣旨にあわない選択肢)を選ぶタイプの問題です。

 

この問題と解くときは、文章よりも先に選択肢から読んでいきます。

 

その時に、その選択肢に出てくるキーワードに注意しながら読んでください。

 

ハッキリ言って、先に選択肢から読んでも選択肢の意味はちんぷんかんぷんでわからないと思いますがそれでも大丈夫です。

 

なぜなら、選択肢先に読む理由は大切なキーワードを拾うためだからです。

 

選択肢に出てくるキーワードを知りながら文章を読むと、文章の途中で「この言葉は選択肢に出てきた」となるります。

 

ということは、出題される部分を特に注意深く読めて、回答が導き出しやすくなるのです。

 

これが、もし先に文章を読んだ後に選択肢を読むと、選択肢を読んだ後に選択肢の該当箇所を文章から探して、再度読まなければならなくなり2度手間です。

 

なので、要旨把握の問題が出てきた場合には先に選択肢から読むようにしてください。

並べ替えの文章理解問題を解くテクニック

並べ替えの問題は5つの選択肢を正しい順序に並び変える問題です。

 

この並び替えの問題で特に重要なのは「接続詞」と「指示語」です。

 

  • 指示語・・・ものごとを指し示す言葉。(例:これ、それ、あれetc)
  • 接続詞・・・前後の分を繋ぐ言葉。(例:それで、しかし、それからetc)

 

この接続詞と指示語が選択肢の文章に出てきた場合には必ず〇で囲って目立たせるようにしてください。

 

まず、指示語が出てきた場合には、その文章の前に必ず指示語が指す言葉が現れます。

 

ア:私は子供のころプロ野球選手になるのが夢だった

イ:私はその夢を叶えられた。

 

上記のような2つの文章があった場合には「その=プロ野球選手になる」なので、「その」という指示語の入る文章が先に来ることはありません。

 

なので、指示語と指示語が指し示す言葉を正確に把握することで必然的に順序が決まります。

 

次に、選択肢に接続詞が出てきた場合には、以下のようなことがわかる。

種類 接続詞の例 傾向
順接 だから、ゆえに この接続詞の前には、その接続詞を含む文章の原因や理由となる文章が入る
逆接 しかし、ところが この接続詞の前には、その接続詞を含む文章と反対の事柄・意見となる文章が入る
並列 また、その上、かつ、および この接続詞の前には、その接続詞を含む文章と同じ事柄・意見の文章が入る
対比 一方、それに対して、または この接続詞の前には、その接続詞を含む文章と比較対象となる文章が入る
列挙 まず、最初に、第一 この接続詞を含む文章は幾つかある段階的説明の最初の入る
換言 つまり、要するに この接続詞の前には、その接続詞を含む文章の要約する前の文章が入る
例示 例えば、具体的には この接続詞の前には、その接続詞を含む文章の例示されている事象の抽象的な文章が入る
補足 ただし、しかも この接続詞は、条件や補足説明などの情報を追加する際に使う
転換 さて、では この接続詞の前には、その接続詞が含まれる文章と違う話題の文章が入る
結論 このように、とにかく この接続詞の前にはまとめる前の事柄が書かれた文章が入る

このように接続詞というのは前の文章と後ろの文章を繋ぐ言葉であり、その接続詞に着目することで文章の順序を判断する大きな手掛かりになるのです。

 

空欄補充の文章理解問題を解くテクニック

空欄補充の問題は選択肢の中から空欄に当てはまる組み合わせの語句があるものを選ぶ問題です。

 

そして、この空欄補充の問題のテクニックはシンプルで、面倒くさがらずに1つ1つ語句を当てはめて文章として意味が通るかを判断します。

 

その際に注目するの空欄の前と後の文章です。

 

イメージとしては接続詞時の考え方と同じで、空欄の前の文章と空欄の後の文章との関係から空欄に入る適切な語を選んでください。

 

行政書士試験の文章理解まとめ

 

以上が行政書士試験の文章理解で最低2問は正解するための対策です。

 

ここで紹介したテクニックを参考にしながら、毎日3問ずつ数稽古で問題を解いていくと必ず2~3問正解できるぐらいの力はつきます。

 

文章問題を毎日3問解くとなると初めは少し大変かもしれませんが、一般知識の足切りを回避するためには何としても文章理解の苦手克服は避けては通れません。

 

なので、文章理解への苦手意識がなくなるまではコツコツ続けてみてください。

 

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