この記事を書いた人
行政書士兼ウェブマーケター。ナガシマガジン運営者。サラリーマンとして働きながらウェブマーケティング会社を起業し独立。更にその後、仕事をしながら5カ月の勉強期間で行政書士試験に一発合格し、行政書士事務所を開業。
どうも、行政書士でウェブマーケッターの長島です。
この記事では、私が過去に一度行政書士を諦めた理由とそれでも行政書士になったワケについて解説していきます。
これまでに「行政書士になって本当に大丈夫かな?」と不安に思った事はないでしょうか?
実は、私は学生時代に「大学卒業後は行政書士になって独立開業しようかな・・・」と考えた時期があったのですが、色々情報収集をして考えた結果、行政書士になるのを諦め、一般企業に就職して会社員として働く道を選びました。
ただ、もし、その時に今回の記事で解説する内容を知っていれば、就職せずに行政書士として独立開業していただろうなと今になって少し後悔しています。
ですので、昔の私のように行政書士を諦めようか迷っている方や行政書士になって本当に大丈夫かなと不安に思っている方は、この記事を読むことで行政書士に対する不安や迷いが少しはなくなるのではないでしょうか。
▼記事の内容はYouTubeでも解説しています▼
行政書士を諦めた理由
というわけで、まずは先にこの記事の結論をお伝えしておきます。
私が一度行政書士を諦めた理由とは、学生時代のアルバイト先の先輩から「行政書士になっても食べていけないから資格を取っても意味ないよ」とアドバイスされた上、ネット上でも「食えない」「意味ない」「時間の無駄」「仕事がない」というネガティブな情報で溢れかえっていたからです。
私は小さな頃から「将来は起業したい」と何となく思ってはいたものの、特に何か起業の為に行動に移すわけではなく、ダラダラと無駄に学生時代を過ごしていました。
しかし、大学で就職活動の時期に入り、将来についていろいろ考える中で、昔から憧れていた起業について真剣に考えるようなったのです。
とはいえ、当時の私は、働いた経験と言えばアルバイトぐらいしかなく、何のスキルもない上にビジネスに関する知識も一切なかったので、どうやって起業すればいいかわからず、資格を取れば起業できるのでは?という、今思えばとても恥ずしくなるような安易な考えで資格について調べ、行政書士の存在を知りました。
ただ、行政書士は独立開業できると紹介されてはいるものの、私が生きてきた中で行政書士に実際に会ったことがなかったので、本当に行政書士として独立開業して生活していけるのか心配でした。
そこで、当時バイト先の先輩でたまたま司法書士を目指している方がいたので、おそらく私よりも行政書士について詳しいだろうと思って相談してみたのですが、その結果いわれたアドバイスが「行政書士になっても食べていけないから資格を取っても意味ないよ」というものでした。
また、当時は今のようにYouTubeが一般化していなかったので、実際に行政書士をされている方の生の声を聞く事は難しく、ネットで情報収集するしか選択肢はありませんでした。
そして、ネットで情報収集してみるとアルバイト先の先輩が言っていた意見と同じく「食えない」「意味ない」「時間の無駄」「仕事がない」というネガティブな情報で溢れかえっていたので、せっかく一生懸命勉強をして合格しても、食べていけないのであれば、勉強するのは時間の無駄だと思い、行政書士を諦めて一般企業に就職することにしたのです。
今考えてみると、司法書士の勉強をしているだけで、ビジネスに関する知識や行政書士業界の実情を知らない人にアドバイスを求めたことや、どこの誰が書いているかもわからないネットの情報を鵜呑みにすること自体が間違いだったのですが、当時はその情報が正しいと信じてしまった為に、諦めるという結果に至ってしまったワケです。
一度諦めたにも関わらず行政書士になったワケ
では、なぜ、一度諦めたにも関わらず改めて行政書士になったのかというと、理由はたくさんあるのですが、特に主な理由としいては
- 食べていけないわけがない
- これからの時代で有利に働く
- 色々なビジネスに繋げやす
という3つの事を、他のビジネスで起業した経験や、ビジネスについて学んだことから気づいたからです。
①食べていけないわけがない
まず1つ目の食べていけないわけがないについてですが、これは『行政書士で独立開業すると他のビジネスより成功しやすい理由』の記事でも解説していますが、行政書士は他のビジネスに比べてに失敗しにくいビジネスモデルだと言えます。
では、なぜ失敗しにくいビジネスモデルなのにも関わらず、食えない、仕事がないと言ったネガティブな情報が多いのかというと、集客が出来ていないからです。
例えば、ケーキ屋さんを開店した場合、わざわざ集客しなくても、通りすがりにお客さんがふらっと来てくれることもありますが、行政書士の場合は通りすがりにふらっとお客さんが来てくれという事は今のネット社会においてはほとんどありません。
つまり、お客さんを自分で獲得するか、誰かに紹介してもらう必要があるワケで、そうやって安定して毎月一定数の依頼をもらうというのは想像している以上に難しく、結果として「食えない」「仕事がない」と言って廃業してしまうわけです。
ただ、逆にいうと、極端な話、実務経験がなくても集客さえできれば、全然食べていく事はできますし、実際に私も実務経験が一切ない状態で開業しましたが、開業1ヶ月目から余裕で行政書士業務だけで食べていける収益はありました。
特に、行政書士には独占業務が設けられており、許可申請の手続きが無くならない限りは一定の需要があるので、集客さえできれば食べていくこと自体は決して難しくありません。
②これからの時代で有利に働く
次に2つ目のこれからの時代に有利に働くついてですが、スマフォやYouTube、SNSなどのインターネットの普及によって、これからの時代は今まで以上に個人が大きな力を持つ時代です。
もちろん、会社という組織はなくならないと思いますが、ビジネスにおいても二極化が進む中で、中間層の中小企業というのは今まで以上に変化が早くなる時代で生き残りが難しくなっていきます。
逆にいうと、二極化においては圧倒的な大企業か、もしくは、最小単位である個人として力をつけた方がこれからの時代においては生き残りやすいと言えるのではないでしょうか?
ただ、個人としてビジネスを展開する場合、法人における登記簿などのように公的機関で最低限の情報すら取得できず、依頼主はどこの誰かもわからない人に仕事を頼むことになる以上、信用力の重要性は法人以上に高くなります。
その点、行政書士は法律系の国家資格ということで、かなり信用力が担保され、個人でも比較的容易に仕事を取ることができます。
また、士業というのは他のビジネスと比較すると、実績に対するブランド価値が法人というよりは個人に蓄積されやすいと言えます。
例えば、テレビなどで見る起業家は◯◯株式会社のCEOというように法人名ありきなのに対して、テレビで見る弁護士などは何という事務所で働いているのかすら知らない場合がほとんどではないでしょうか?
つまり、一般的な会社においてのブランド価値は法人に帰属するのに対して、士業のブランド価値は個人に帰属しやすいといえます。
そして、個人ビジネスではブランド価値は超重要であり、また、ゆくゆくは法人を設立して事業を大きくしていく上でも、個人のブランド価値がアドバンテージとなる為、こういった点から考えても行政書士での開業はこれから時代にかなり優位性があると考えます。
③色々なビジネスに繋げやすい
そして最後の色々にビジネスと繋げやすいについてですが行政書士の仕事というのはビジネスの入り口に面した仕事なので、他のビジネスに繋げやすい仕事だと言えます。
どういうことかというと、行政書士のメイン業務である許可申請というのは、これから新たに事業をはじめる人が依頼者となるわけで、これから事業をはじめるという事は事業開始後に必要となる物やサービス、ノウハウなども一緒に提供できる可能性があるというわけです。
例えば、民泊であれば、民泊の許可申請を代行するだけではなく、実際に自分が民泊の許可を取得して別事業として運営することもできますし、開業後に必要となる物・サービス・ノウハウの他、補助金や融資などを付随して提供することもできるというわけです。
そうする事で、他の行政書士事務所や他の民泊関連業者とも差別化できるので、激戦区ではなくブルーオーシャンで戦えます。
しかも、行政書士の仕事というのは建設業や外国人のビザ、会社設立、飲食業など色々な業界と隣接している上、ドローンや民泊などのように新たな分野ができることもあるので、自分の興味のある分野で独自のビジネスを展開していくことも可能なのです。
まとめ
ですので、私の場合は行政書士は食えないという誤った情報が理由で諦めてしまったわけですが、実際には行政書士は食えないどころか、業界未経験でも集客さえできれば開業一か月目からでも余裕で食べていけます。
また、工夫次第ではめちゃくちゃ可能性に溢れた資格ですので、もし以前の私のように「行政書士になっても大丈夫かな」と不安に思っている方は、安心して行政書士を目指してください!
長島 雄太
NAGASHIMA行政書士事務所