この記事を書いた人
行政書士兼ウェブマーケター。ナガシマガジン運営者。サラリーマンとして働きながらウェブマーケティング会社を起業し独立。更にその後、仕事をしながら5カ月の勉強期間で行政書士試験に一発合格し、行政書士事務所を開業。
行政書士試験の体験談について見ていると「3カ月の勉強で合格した」という人もいれば、「3回受けたけど不合格だった」という人もいます。
同じ試験において3カ月で合格した人と3年かけても不合格だった人の違いは何なのでしょうか?
恐らく、行政書士試験の体験談を調べるとき、多くの人が合格者の意見を中心に見ると思います。
しかし、実は合格者にはあまり共通点がなく、その人によって言っていることがバラバラだったりします。
一方で、不合格者について色々とリサーチしてみると、不合格者に多くの共通点がみられることが多いです。
以下では、行政書士試験で不合格になる人の7つの共通点について解説していきます。
あなたが不合格になる人の共通点に当てはまっていないか確認し、1つでも当てはまっている場合は改善してみてください。
不合格者の共通点1:行政書士試験の合格に対する動機づけが弱い
まず、行政書士試験で不合格になる人に最も多い共通点が行政書士試験の合格に対するど動機づけが弱いことです。
つまり、「なぜ、行政書士試験に合格したいのか?」の部分がイマイチ明確になっていない人が多いのです。
例えば、以下のAとBの行政書士試験を受ける動機の内で、合格できる可能性が高いのはどちらですか?
- A:行政書士試験に合格したら転職や独立等の何かの役に立ちそうだから
- B:行政書士として独立開業し業界でトップレベルに活躍する
この場合、間違いなくBの方が行政書士試験に合格する確率が高いと言えます。
Aの人は行政書士試験に合格してもそこまで大したメリットだと感じていないので、不合格でもいいやと思って勉強に対するモチベーションが起こりにくいです。
一方、Bの人は行政書士試験に合格しなければ行政書士として独立開業できないので、なんとしても行政書士試験に合格しなければならないという動機づけがあり、勉強へのモチベーションがわきます。
そして、行政書士試験で不合格になる人に共通するのはAに近い考えを持っています。
「行政書士に合格したら就職や転職に役立つかも?」「行政書士に合格して稼げなかったらどうしよう?」「行政書士は食えないって言われてるけど意味あるのかな?」というように、イマイチ行政書士に合格することのメリットが実感できていなくて、自分がなぜ行政書士試験に合格したいにか明確ではない人が多いです。
あなたが行政書士を目指す理由は何ですか?
不合格者の共通点2:行政書士試験の勉強時間が圧倒的に少ない
行政書士試験の不合格者の共通点の2つ目は勉強時間が合格者に比べて圧倒的に少ないという点です。
ネットで行政書士試験の合格に必要な勉強時間を調べてみると大体600時間などと言われていたします。
ただ、この600時間というのはあくまでも最低レベルの勉強時間で、600時間勉強したからと言って受かるわけではなく運が良ければ受かる程度だと考えた方がいいです。
特に、行政書士試験は絶対評価の試験なので、試験の問題が簡単な年であれば600時間程度でも合格するかもしれませんが、試験が難しい年であれば不合格になる可能性の方が高いと思います。
なので、行政書士試験に絶対に合格したいと考えるのであれば、800~1000時間は勉強した方がいいです。
また、勉強をする際には必ずストップウォッチで時間を測りながら勉強することをおすすめします。
なぜなら、ストップウォッチで時間を測りながら勉強すると、自分がどれだけ勉強していないかがわかるからです。
行政書士試験で不合格になる人の多くは、長時間勉強したつもりになっているだけで、実は勉強している時間は意外に短いということ結構あります。
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不合格者の共通点3:行政書士試験の勉強の仕方が間違っている
行政書士試験の不合格者の共通点の3つ目は正しい勉強の仕方で勉強できていないという点です。
行政書士試験に合格するためには法律の知識を身につける必要があるわけですが、身につく知識の量というのは以下のような式で表せます。
勉強時間×勉強の質=身につく知識の量
つまり、どれだけ長時間勉強したとしても質の悪い勉強をすると全然知識が身につかないのです。
そして、行政書士試験に不合格になってしまう人の多くは、勉強の仕方が間違っているので、長時間勉強しても知識があまり身につかなくなってしまっています。
教科書を読むことが勉強だと思っている人は、かなり効率の悪い勉強法を実践しているので注意が必要です。
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不合格者の共通点4:行政書士試験の攻略法を理解していない
行政書士試験の不合格者の共通点の4つめは行政書士試験の攻略法を理解していないという点です。
行政書士試験で出題される科目は基礎法学、憲法、民法、行政法、商法、一般知識なのですが、これらの教科を満遍なく勉強している人が多いです。
しかし、これらの強化は以下のように配点が違うので、それぞれの強化の重要度は全然違います。
- 基礎法学・・・8点(3%)
- 憲法・・・28点(9%)
- 民法・・・76点(25%)
- 行政法・・・112点(37%)
- 商法・・・20点(7%)
- 一般知識・・・56点(19%)
つまり、行政書士試験においては行政法、民法で6割以上の配点となっているので、最低でも勉強時間の6割以上は行政法と民法に費やした方がいいわけです。
それにもかかわらず、それぞれの強化を何となく満遍なく勉強してしまっているとなかなか成績が伸びなくなってしまいます。
なので、この点に関しても共通点②のところで紹介したように、それぞらの科目の勉強時間を測って勉強時間の割合をみながら勉強した方が良いと思います。
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不合格者の共通点5:行政書士試験の勉強の目標や計画を立てていない
行政書士試験の不合格者の共通点の5目は、勉強の目標や計画を立てずにただ単に勉強しているという点です。
例えば、旅行に行く場合に無計画で旅行に行くのと、事前にしっかりと計画を立てて旅行に行くのとどちらが充実した旅行になりますか?
間違いなく、事前にしっかりと計画を立てて旅行に行く方ですよね?
行政書士試験の勉強もこれと同じで、勉強する前に事前に目標と計画を立てることで勉強が充実するのです。
具体的に、私は以下のような感じで勉強のスケジュールを立てていました。
〇月〇日までに民法のテキストを終わらせる
↓
今日から〇月〇日までは〇日間
↓
民法のテキストは〇〇〇ページあるので1日あたり〇ページ勉強する必要がある
上記のように1日にどれぐらい勉強しなければいけないのかそれぞれの科目において事前に計画して、計画に沿って勉強を進めていきます。
そうすることで、無計画に勉強をすすめるよりも圧倒的に効率的に勉強が進みます。
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不合格者の共通点6:行政書士試験の勉強の進捗状況を確認しない
行政書士試験の不合格者の共通点の6つ目が勉強の進捗状況を確認しないという点です。
ここでいう勉強の進捗状況というのは模試のことで、行政書士試験で不合格になる人は模試をあまり利用しない人のがかなり多いです。
中には、全く模試を利用せずに本番を迎える人もいるぐらいです。
ただ、模試というのは出来るだけ早い段階から何度も受験した方がいいです。
なぜなら、模試を受験することで行政書士試験の合格に自分の実力がどれぐらい足りていないのかをハッキリと数字化できるからです。
特にネットでは「行政書士試験は簡単」などと言われる機会が多いので、どうしても安易に考えてしまっている人が多いです。
しかし、実際に模試を受けることで全然勉強量が足りていないことを実感できるので、勉強スケジュールの見直せます。
因みに、私は7月ぐらいから予備校の模試を利用していましたが、模試を受けたことで自分の実力のなさを早めに実感でき、その後に計画していた勉強時間以上に勉強する必要があると知れました。
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不合格者の共通点7:行政書士試験のフィードバックに対する改善をしない
行政書士試験の不合格者の共通点の最後はフィードバックに対する改善を行わないという点です。
共通点⑥でも紹介した通り、行政書士試験の模試を受けることがかなり重要ですが、ただ模試を受けるだけでは意味がありません。
模試を受けた結果を踏まえて、自分はどのよう科目のどの分野が苦手なのかをしっかりと把握し、そこを改善していく必要があります。
不合格者の中には、早い段階からしっかりと模試を受けている人もいるのですが、なかなか点数が伸びないという人の少なくありません。
恐らく、そういう人は模試を受けて結果は確認するものの、その結果を踏まえずにこれまで通りの勉強スケジュールで勉強を進めている可能性が高いです。
なので、模試の結果をしっかりと自分なりに分析し、行政書士試験に合格するためにはどの科目を重点的に勉強しなければいけないのかを、何度も計画を練り直しながら少しずつ修正していく必要があります。
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まとめ
行政書士試験で不合格になる人の共通点を7つ紹介しましたが、あなたはいくつ当てはまりましたか?
もし、この中で1つでも当てはまることがあるなら、改善していくことで行政書士試験の合格に近づけるのではないでしょうか。
逆に、どれにも当てはまらなかったという場合には、正しい方法で努力が出来ているので諦めずにそのままのスタイルで頑張り続けてください!
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長島 雄太
NAGASHIMA行政書士事務所