行政書士試験について

行政書士試験の過去10年の合格率推移と2020年の合格率を予想!

この記事を書いた人

長島 雄太

NAGASHIMA行政書士事務所

行政書士兼ウェブマーケター。ナガシマガジン運営者。サラリーマンとして働きながらウェブマーケティング会社を起業し独立。更にその後、仕事をしながら5カ月の勉強期間で行政書士試験に一発合格し、行政書士事務所を開業。

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行政書士試験を受けようと思った時に、気になるが行政書士試験の合格率ですよね。

 

ここ最近の行政書士試験における合格率はというと令和元年は11.5%、平成30年は12.7%、平成29年は15.7%、平成28年度は10%となっており、大体10~15%で推移しています。

 

ただし、過去15年の行政書士試験の合格率を振り返ると5%~10%で推移しており、特に近年の合格率が高いだけで、行政書士試験の平均的な合格率で言うと10~12%前後だと言えます。

 

 

また、過去の行政書士試験の受験者数や合格者数などから2020年の行政書士試験の合格率を算出した結果、13%前後になるのではないかと予想しました。

 

以下では、行政書士試験の過去10年の合格者数の推移と、行政書士試験の合格率が低い理由、2020年(令和2年)の合格率予想について更に詳しく解説していきます。

 

近年の行政書士の合格率は10~15%程度で推移

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和元年 3,9821人 4,571人 11.5%
平成30年 39,105人 4,968人 12.7%
平成29年 40,449人 6,360人 15.7%
平成28年 41,053人 4,084人 10.0%
平成27年 44,366人 5,820人 13.1%
平成26年 48,869人 4,043人 8.3%
平成25年 55,436人 5,597人 10.1%
平成24年 59,948人 5,508人 9.2%
平成23年 66,297人 5,337人 8.1%
平成22年 70,586人 4,662人 6.6%
平成21年 67,348人 6,095人 9.1%
平成20年 63,907人 4,133人 6.5%
平成19年 65,157人 5,631人 8.6%
平成18年 70,713人 3,385人 4.8%

行政書士の資格取得における難易度指標の一つとして最もわかりやすいのが『合格率』です。

 

昭和時代の行政書士試験は合格率が50%台だったので、昔の人からすると『誰でも簡単に取得出来る資格』というイメージを持っている人も多いようですが、平成に入ってからは少ずつ試験が難化して、平成18年~平成26年までは合格率が5%~10%で推移しています。

 

ただし、平成27年以降においては合格率が10~15%と合格率が上がってきているのが現状で、平均すると行政書士試験の合格率というのは大体10~12%前後だと言えます。

 

因みに、平成26年の行政書士試験に関しては、新試験制度に移行して初めての補正措置が行われました。

 

補正措置とは

補正措置とは行政書士試験の問題の難易度が高かった場合に、例外的に合格点を補正して合格者数を増やす措置のこと。

 

本来、行政書士試験は300点満点中、180点以上で合格となりますが、平成に26年に関しては例外的に166点以上で合格となりました。

2020年(令和2年)の行政書士試験の合格率は13%前後と予想

年度 予想受験者数 予想合格者数 予想合格率
令和2年 39,000人前後 5,000人前後 13%前後

2020年(令和2年)の行政書士試験の合格率を過去の受験者数・合格者数・合格率・試験の難易度から予想をしておきます。

 

あくまでも、予想なので参考程度に考えてもらえれば幸いです。

 

令和2年の行政書士試験の合格率の予想はというと13%前後だと予想します。

 

なぜ、13%前後なのかというと理由は以下の3つです。

  1. 2019年の法令科目が例年よりも少し難しかった
  2. 受験者数は令和2年も令和元年並みの可能性が高い
  3. 合格者数は変わらず5000人前後は必要

令和元年の行政書士試験が例年より少し難しかった

行政書士試験の合格率の推移を確認してもらうと分かるのですが、合格率が低い年の翌年は合格率が高く、合格率が高い都市の翌年は合格率が低くなっています。

 

つまり、行政書士試験は前年の合格率によって翌年の試験の難易度を変えて、合格率を調整している可能性が高いのです。

 

しかし、令和元年の試験に関しては平成30年よりも合格率が低いです。

 

これまでの流れであれば令和元年で合格率が上昇し、令和2年で減少するという流れのはずですが、2年連続で合格率が減少しました。

 

恐らくこれは、平成29年の試験において行政書士試験研究センターの予想以上に合格者数が出てしまったため、平成30年と令和元年で合格率下げて帳尻合わせをするために令和元年の試験を少し難しくしたのだと考えられます。

 

となると、令和元年の試験と比較すると、令和2年の試験の難易度は令和元年よりも簡単な試験になる可能性が高いと言えます。

 

そして、行政書士試験というのは300点満点中180点以上を取れれば合格できる絶対評価の試験なので、試験の問題が簡単であれば必然的に合格者数は増えて合格率は上昇します。

受験者数は令和2年も令和元年並みの可能性が高い

上記の表からも分かるように、平成18年~平成24年までは行政書士試験の受験者数が毎年6~7万人程度いましたが、それ以降は少しずつ減少しており、平成30年に関しては4万人を下回っています。

 

因みに、平成22年に関しては受験者数が減少傾向にある中で7万人にまで増加していますが、これはテレビドラマで行政書士を題材とした『特上カバチ!!』が放映された影響です。

 

つまり、こういったドラマなどによって行政書士という資格にスポットが当たらない限りは年々受験者数は減っていくことが予想され、このままいけば令和2年の行政書士試験の受験者数は減少する可能性が高いです。

 

また、近年では『未来はAIによって行政書士がなくなる?行政書士の将来性を考察!』の記事でも紹介しているように、5~10年後には行政書士の仕事が減少していく可能性が高いこともあり、受験者数を考える人が減っているのかもしれません。

合格者数は変わらず5000人前後は必要

受験者数が7万人と受験者数が4万人の時で合格者数に大きな差があるかというと4千~5千人前後で大差はありません。

 

なぜ、受験者数が倍近くにもかかわらず合格者の数があまり変わらないかというと、年間4千~5千人程度の合格者数が必要だと行政書士試験研究センターが考えているからだと思われます。

 

行政書士には独占業務が設けられているので、世の中に一定数の行政書士が必要なのです。

 

となると、行政書士試験があまりに難し過ぎて合格者が少ないと行政書士の成り手が少なくなり、行政書士業務をこなす人がどんどん減ってしまい、行政書士が足りないという状況になってしまう恐れがあります。

 

つまり、合格者数に関しては例年通り5000人前後となる可能性が高く、合格率としては13%程度まで上昇するのではないかと予想しました。

行政書士試験の合格率推移と2020年の予想のまとめ

行政書士試験は合格率の推移を見てもらうと分かる通り決して、行政書士試験というのは決して簡単な試験ではなく、むしろ、表面的な数字で見る以上に難しい試験です。

 

ただし、初学者が独学で行政書士試験に受かるのは不可能かというと、そこまで難しい資格ではなくしっかりと勉強するば十分に受かることも可能です。

 

しかも、2020年(令和2年)の行政書士試験の難易度は2019年(令和元年)の行政書士試験よりも簡単になる可能性が高いと言えるのでチャンスの年だと言えます。

 

特に、行政書士試験は1年に1度しかないので、このチャンスを逃さないように2020年(令和2年)で合格できるように、しっかりと勉強してから試験に臨むことをおすすめします。

 

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