この記事を書いた人
行政書士兼ウェブマーケター。ナガシマガジン運営者。サラリーマンとして働きながらウェブマーケティング会社を起業し独立。更にその後、仕事をしながら5カ月の勉強期間で行政書士試験に一発合格し、行政書士事務所を開業。
行政書士試験は暗記だけで合格できると言っても過言ではありません。
なぜなら、行政書士試験の出題科目は基礎法学・憲法・民法・行政法・商法・一般知識ですが、そのほとんどに「条文の暗記」「判例の暗記」「論点の暗記」が必要となるからです。
もちろん、100%が暗記というわけではなく、法的思考力を試される問題や、文章理解などの理解力を問われる問題もありますが、大半は暗記できるかどうかです。
つまり、行政書士試験においては「暗記を制する者が試験を制す」のです。
と、スラムダンクの赤木っぽく冗談交じりで表現しましたが、以下では冗談抜きで真剣に行政書士試験の暗記に使える裏技(カードやノートの使い方など)について解説していきます。
行政書士試験の勉強に必要な暗記には裏技がある?
世の中にはすごく暗記力が良い人もいれば、全然覚えられないという人もいますよね?
でも、これって冷静に考え見ると不思議じゃないですか?
だって、人間の脳というのはすごく優秀な機械のようなもので、人間に標準装備されている脳の記憶容量は1ペタバイトと言われているぐらいですからちょっとしたことが覚えられないわけがないんです。
因みに、「ペタバイト」という単位は聞きなれない言葉なので、良く聞きなれる言葉になおすと100万ギガバイトになります。
つまり、人間の脳は32GBのiPhoneが3万2千台分の記憶揚力があるわけです。
それだけ記憶容量があるのに暗記できないというのはおかしな話ですよね?では、なぜ記憶力が良い人と記憶力が悪い人がいるのでしょうか?
それは、記憶力の良し悪しではなく、脳の使い方に良し悪しがあるからです。
要するに、脳のメカニズム的に記憶しやすい方法で勉強すると、効率的に多くのことを暗記できるのです。
これが、行政書士試験における暗記の裏技です。
行政書士試験の勉強に使える効果的な暗記術とカードやノートの使い方
上記では脳の使い方によって記憶力に差が出るということを解説しました。
では、どのように脳を使えば暗記しやすくなるのかというと、実は研究結果によってどのような場合には脳が記憶しやすいかがわかっているのです。
そして、実際にそういった暗記しやすいメソッドをまとめて紹介している書籍も販売されています。
その中でも特におすすめなのがメンタリストDaiGoさんの書籍である「超効率勉強法」です。
ここでは「超効率勉強法」で紹介されている勉強法の中で、特に行政書士試験の暗記に使える勉強法について簡単に紹介しますが、もっと詳しく知りたいという方はメンタリストDaiGoさんの著書を読んでみると良いともいます。
暗記術1:単語カードをクイズ化して利用する
意識して情報を思い出すことは「検索練習」とも呼ばれ、研究結果によると単なるテキストの再読よりも単語カードなどを利用したクイズ形式の学習の方が記憶の定着率が50~70%上がることが分かっています。
これは脳がその情報を何度も思い出そうとするときに、脳がその情報を重要な情報だと認識するため記憶への定着力が上がるのです。
脳は重要なこと以外は忘れるようなメカニズムになっています。
なぜなら、目にしたすべてのモノを記憶してしまうと脳への負荷が高くなってしまい、いくら1ペタバイトの容量があってもすぐにいっぱいになってしまいます。
例えば、通り過ぎる車のナンバーや、新聞や書籍の内容、広告などの目にしたすべての情報を覚えてしまうと、無駄な情報ですぐに脳の容量がいっぱいになってしまいますよね?
だから、重要な内容だけを記憶するように脳は出来ているのですが、その重要な情報である脳に認識させるのが“思い出す”という作業なのです。
なので、自分で問題と答えを考えてクイズ形式のカードを作るのはかなり効果的な勉強法だと言えます。
暗記術2:テキストを見ずに学んだ内容をノートに書き出す
勉強をする際に授業やテキストを見ながら、内容をより分かりやすくするためにノートに要約したりしますよね?
でも、実はこの勉強法はあまり良くありません。
なぜなら、学んだ内容を要約するということは思っている以上に難易度が高く、勉強効率が悪いからです。
なので、授業やテキストを見ながら学んだ内容を要約するのではなく、何も見ずにまとめたい内容を思い出しながらノートに書き出すことをおすすめします。
そうすることで、学んだことを思い出そうとして脳に刺激が与えられ、記憶の定着に結びつきやすくなるからです。
暗記術3:2×2ルールで復習を行う
小中学校の時によく「忘れる前に復習」なんてことを言われたりしませんでしたか?
でも、これも実は間違った情報なんです。
ここまでにも何度も言っていますが、脳というのは思い出そうとするときに記憶として定着すると言ってきましたよね?
つまり、忘れた(忘れかけている)ことを思い出そうとするときに記憶として定着するわけです。
となると、忘れる前に復習をすると脳のメカニズムとしては「既に知っている情報だから覚えなくても良い」と認識し、記憶の定着が甘くなってしまいます。
それでは、どのタイミングで復習すれば効率的に暗記できるのかというと、2×2ルールで復習すると良いです。
2×2ルールというのは、2日後、2週間後、2カ月後に復習するということです。
なぜ、このように2×2ルールで復習すると効率が良いかというと、研究者による膨大なデータの研究結果により以下のようなタイミングで復習をするのが最も効果的であるとされているからです。
- 最初の復習は1~2日後
- 2回目は7日後
- 3回目は16日後
- 4回目は35日後
- 5回目は62日後
このは人間の記憶が薄れている平均的な時間をもとにした復習のスケジュールなのですが、これだとどうしても復習のスケジュールが複雑になってしまいます。
結果、復習をやらなくなってしまいかねないので、この復習スケジュールを簡略化したものが2×2ルールというわけです。
記憶術4:暗記する時にWhyを意識する
暗記というと丸暗記をイメージするかもしれませんが、丸暗記の勉強はかなり効率の悪いです。
円周率のような何の規則性も意味もない数字を覚えるのって難しいですよね?
これと同じで、行政書士試験に出題される法律についても意味を考えずに丸暗記するというのはかなり難しいことなのです。
だから、勉強する際には“なぜ、そのように法律で定められているのか?”という「Why」の部分を意識しながわ学ぶことで、より記憶が定着します。
例えば、民法において「成年後見人には同意見があるか?」という内容の問題が出題されます。
この場合に、同意見のある・なしだけで暗記すると、保佐人や補助人などとこんがらがって、どっちだったか分からなくなってしまうこともあると思います。
しかし、「同意権とは何らかの法律行為をしたいという意思表示に対して同意する権利であり、成年被後見人は精神上の障害により、事理を弁識する能力を『欠く』常況にある者なので何らかの行為をしたいという意思表示が出来ない状態なので同意権がない」と覚えるとしっかりと暗記できます。
記憶術5:自分の知っている知識と結びつける
記憶術4ではWhyを意識して勉強することの重要性を解説しましたが、この「なぜ」を意識するためには物事を深く理解する必要があるわけです。
でも、これから法律を勉強していく人にとっては、初めて聞くような言葉や法律がたくさん出てくると思います。
特に、初めて耳にする言葉というのはどうしても物事を深く理解することが難しく感じるのですが、その場合には既に知ってる知識と結びつけることで理解力が深まります。
例えば、以下の2つの文章だと、どちらの方が内容をより理解できますか?
例文1
検索エンジンのSEOにおいてYMYLを取り扱う場合には高い品質が求められている。
例文2
これら2つの文章はほとんど同じ意味です。
前者は専門用語ばかりが並んでいるので理解するのが難しく、一方で後者のように自分の知っている身近な知識と結びつけることで理解しやすくなったのではないでしょうか?
つまり、行政書士試験において法律を学んでいく上でも、自分の知っている身近な知識と結びるけて行くことでより理解しやすくなるわけです。
そして、深く理解できれば「Why」を意識しながら暗記することが出来るので、効率的に暗記できるというわけです。
行政書士試験の暗記の裏技まとめ:カードやノートを使って何度も繰り返し思い出すこと!
行政書士試験の勉強において、暗記というのは最重要課題です。
つまり、暗記を効率的できれば、行政書士試験にも効率的に合格できるというわけですね。
そして、人の脳というのは若干の個人差はありますが、膨大な量を記憶する容量が備わっているので暗記に記憶力の良い悪いはあまり関係あります。
むしろ、重要なのは暗記するための脳の使い方の良し悪しなので、ここで紹介している内容を参考にしながら効率的に暗記の方法を試してみてください。
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長島 雄太
NAGASHIMA行政書士事務所